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とりあえずの思考や学習のアウトプットの場

キーボードについて考えたことがありますか?

はじめに

パソコンでの作業量が増え、肩こりと手首の痛み(腱鞘炎)が悪化するあまり、半月パソコンから離れることを余儀なくされた。ちょうど最近パソコン周りの環境を見つめ直していた矢先の出来事で、キー入力の効率化(省エネ化)のためのDvorak配列への変更をしたところだった。キー配列について調べる中で、キー配列を変える人が行き着く先は自作キーボードの底なし沼だということを学んだ。思えば今までマウスやマウスパッドについて調べたことはあったが、キーボードについて調べたことはなかった。ちょうどいい機会だと思い、休養中にキーボードについて色々調べ新しいものに乗り換えたので記しておく。ちなみにマウスはケンジントンのSlimBlade Trackballを使用している。日常生活の中で明らかに利き手である右手に負担が偏っているので、左手でマウスを操作している。

エルゴノミクス(人間工学)

最近Amazonに蔓延る、胡散臭いサクラレビューによって異常なまでの高評価とAmazon's Choiceの座を獲得している廉価の中国産製品の説明文によく出てくるパワーワードこと人間工学。その人間工学に基づいたエルゴノミクスキーボードなるものがあるらしい。肩こり防止にMicrosoftの人間工学キーボードをおすすめしたい理由を読んで、エルゴノミクスキーボードの購入を決めた。エルゴノミクスキーボードについて知らない人は一読してみると良い。

以下、たまたまメルカリでSurface Ergonomic Keyboardが安くで売られていたので即決し、「これでErgonomic Keyboardにハマったら分離型の高いやつに手を出そう」と思っていたが、「やっぱりどう考えても分離型の方が身体に良い!持続可能で快適な環境設定が一番!!」と思ったのでErgoDox EZもメルカリで買ったというお話。

Surface Ergonomic

Microsoftは昔から人間工学の観点から手首への負担が少ないキーボードを販売していて、Natrual Ergonomic Keyboard 4000が至るところで入門機としておすすめされていた。ただ、ゴツい。テンキー付きでめちゃくちゃ場所を取るらしい。無線且つテンキー分離型のSculpt Ergonomic Keyboardが後発で発売され、こちらも人気だった。ただ、個人的にはSurface Ergonomic Keyboardに惹かれた。

このあたりのレビューを参考に購入に踏み切った。Surfaceは電池持ちも打ち心地もパームレストも改善されており、価格だけがネックという印象を受けた。テンキー付き手ではあるものの他の部分が省スペース化されており、前述のNaturalと比較するとコンパクトなキーボードに仕上がっている。

Microsoftは長年人間工学に基づいたキーボードを販売しており、そのなかで色々と最適化された結果である本製品は現時点での最善解であろうと結論付け、このキーボードをポチって眠りについた。

分離型キーボードへの憧れ

床についても一向に眠れなかった。そう、分離型キーボードへのあこがれが捨て切れなかったのだ。肩こり解消を考えれば、どう考えてもキーボートが分離していて肩甲骨が開いた状態を保てるほうが言いに決まっているのだ。部品を買い揃えてはんだ付けをして自分で組み立てれば安価で入手できるものの、既製品を購入するとなると結構な額が必要になる。さすれば「せっかくお金を出して買うのだから2万円くらいの中途半端なもので妥協せずにきちんとしたものを買おう」と考えるのが人の性。

このあたりを参考に、度々目にして気になっていたErgoDox EZを購入することに決めた。

使用後の感想

両者とも買ってよかったと思った。

Surfaceは、無線キーボードなのでパソコン周りがスッキリするし、キーボードに手を添えるだけで肩甲骨が開いて身体がリラックスしているように感じられた。打ち心地もそこそこ良く、今までメカニカルキーボードを触ったことがない人はキーストロークにも違和感なく操作できると思う。「一昔前のMakbookのキーボードと今のThinkpadのキーボードを足して2で割って少しキーストロークを固く、キーを高くした」というような打ち心地。あとパームレストがすごく心地良く、撥水加工がされていた。ただ汚れて30分異常放置すると汚れが落ちなくなるらしく、長く使っていると皮脂で大変なことになるらしい。こまめに拭いて皮脂を落とせば対策できることだし、自分は両手にサポーターをつけて作業をするので問題ない。

Ergodox EZは分離型であるのに加え自分でキーボードの角度を変えられるので、Surfacceよりも快適だった。キーマップを変更できるので、様々なキー配列を気軽に試せるのがよかった。(自分は他の環境でもストレスなく作業をしたいのでDvorak配列に落ち着いた)また今回始めて赤軸のメカニカルキーボードを触ったが、すぐにそのストロークに慣れ、赤軸以外のキーボードよりも打ちやすく感じるようになった。赤軸のストローク音が結構大きいので、オフィスなどではSurface、自宅ではErgodoxと使い分けるのが良いのではと思った。あまりにもErgodoxが気に入ったら静音赤軸を買うつもり